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「うつ」について | 原村メンタルクリニック

◆ 「うつ」と「自殺」

日本の自殺者数は、
長い間2万3千人前後でありましたが98年に3万人を超え、
その後も3万3千人前後で推移しています。

福岡市でも同様で、
97年の250人から98年には344人へと急増、
その後300人台で推移しています。

内訳を見ますと、特に中高年男性の自殺が急増しています。
一方、自殺者の大半がうつ病だったことが分かっています。

長引く不況、企業における経営効率の追求、
情報化による労働の質・内容の変化、
終身雇用制の崩壊など労働環境に大きな変化がみられ、
職場ストレスが増大しており、
「強い不安、悩み、ストレス」を持つ労働者の比率が急速に増加していますが、
働き盛りの中高年男生にはストレスフルで受難の時代といえます。
うつ病や自殺者数の増加と無関係ではないと思われます。




◆ 「うつ」の発症状況

うつ病は、
うつ病になりやすい素因真面目な性格に、
精神的過労、心理的葛藤、社会・経済的不安などの心因や、
身体的疾患、身体的過労、出産、身体的発達過程などの身体因が加わって、
発症すると想定されています。



◆ 「うつ」の症状

うつ病の症状は、
「気分が沈んで晴れ晴れしない」
「何となく憂うつ病」・「笑えない」といった感情障害と、
「意欲がわかない」・「元気が出ない」・「何事にもおっくうで何もしたくない」
「人と話すのも億劫で、人と会いたくない」
「頭の回転が悪くなり理解力、判断力、決断力が低下した」などの
意欲・行動面での渋滞
「今まで楽しんでやっていたことが楽しめない」といった
興味の喪失などの精神症状を主体とし、

元気がなくなり口数も減って笑顔が消え、
仕事の能率低下、ミスの増加などで周囲にも気付かれます。

「自分がつまらない存在で、生きている価値がない」などの
考えが起こり自殺を考えるようになるのです。


「メンタルヘルス」心の健康づくり

うつ病は、軽症うつ病まで含めると数人に一人が生涯に一度はかかるとされるポピュラーな病気です。

2008年 ハートフルドクター(福岡市医師会健康情報誌)に掲載された紙面です。
あなたの心の疲れをチェックしてみてください。

ハートフル2008.30.01

ハートフル2008.30.02

画像をクリックしてください。大きく表示できます。
掲載 HEARTFUL FUKUOKA(福岡市医師会健康情報誌)2008 vol.30 特集より
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